医療法人坂本会 医師 飯田美佐
- 平成9年北里大学医学部卒業、医師免許取得取得。
- 大学病院からクリニックまで20年以上にわたり数々の患者様の治療に従事。
- 平成30年より坂本クリニックに勤務、現在に至る。
- 所属:日本皮膚科学会
- 皮膚科勤務経験20年以上の実績をもとに、患者様お一人お一人の皮膚に関するお悩みに耳を傾け、お悩みの軽減および早期治療を心がけております。
アトピー性皮膚炎とはかゆみのある湿疹が良くなったり(寛解)、悪くなったり(増悪)を繰り返す病気です。 また、患者の多くはアトピー素因を持っているとされています。
アトピー素因とは以下の2つを示します
主な症状
「かゆい」⇒「皮膚を掻き壊す」⇒「炎症が悪化する」の3ステップを繰り返し、重症化する傾向にあります。
尚、湿疹ができる部位も特徴があり、以下の部位に発症しやすいとされています。
知っておいて欲しいこと
アトピー性皮膚炎は乳幼児期に発症し、年齢と共に治る場合が多いです。但し、大人になっても治らない場合や、治っても再発したりする場合があります。また、再発した場合は治りにくいとも考えられています。
症状は年齢に応じて変化し、乳児期(2歳未満)は頭や顔が多く、幼児期(2歳~6歳)にかけて体や下肢に広がります。特に関節部分に発症しやすくなり、皮膚の乾燥が目立ち始めます。思春期・青年期になると、上半身(顔・胸・背中・ひじetc)に湿疹ができやすくなります。
この病気の原因は
アトピー性皮膚炎には体質的要因と環境的要因の2種類が重なった際に発症するとされています。
このように治療していきます
アトピー性皮膚炎の治療は専門医の診断により、悪化の原因を探り、重症度を把握します。その上で症状に応じて下記の3つを組み合わせて、適切に治療を行うことが重要です。
乳児では2ヶ月以上、幼児~成人は6ヶ月以上症状が続くと、アトピー性皮膚炎を診断されるケースが多いです。
外用薬 (塗り薬) |
ステロイド外用薬や免疫抑制外用薬の2種類があり、過剰な免疫反応を抑えます。 |
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内服薬 (飲み薬) |
抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬でかゆみ止め、症状悪化の防止のために内服するケースが一般的です。但し、重症化もしくは従来の治療法で効果が見られない場合は免疫抑制薬の飲み薬を内服する場合もあります。 |
保湿剤 | 皮膚の乾燥を防ぐことを目的としています。 |
従来の紫外線治療器とは異なり、より効果の高いと考えられる紫外線を照射できるのがセラビームです。患部のみに紫外線を当て、健康な皮膚への紫外線照射を抑えた治療が可能になりました。局所的に、治りにくい皮膚炎をお持ちの方にお勧めしている治療法です。アトピー性皮膚炎や乾癬、白斑、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、円形脱毛症にも適応があり、健康保険適用の下で治療を受けて頂けます。
医療法人坂本会 医師 飯田美佐