脱毛症(薄毛治療)

Alopecia

脱毛症とは、頭髪をはじめ体の毛が抜ける又は薄くなる皮膚の病気の一種です。
抜け毛、薄毛とも呼ばれ、子どもから大人まで男女問わず発症します。
脱毛症(薄毛)の症状や原因は様々で、患者様一人ひとりの症状に合わせて治療をしていく必要があります。
国際毛髪学会 トラベルアワードを受賞し、日本毛髪科学協会 毛髪診断士認定講習講師も務める医師による治療を提供しています。 ★脱毛外来は保険診療で実施しています

主な症状

脱毛症の主な症状は以下の通りです。
円形脱毛症
主に10円玉程度の円形の脱毛班が生じる脱毛症です。1-2個程度の 脱毛斑が生じるものから、多発するもの、頭全体や体毛も抜けるもの まで様々なタイプがあります。
男性型脱毛症
(AGA)
進行性の脱毛症で主に20代以降の男性に発症します。
脂漏性脱毛症
皮過剰な皮脂の分泌が原因で起こる脱毛症です。
びまん性脱毛症
薄毛の症状が現れる進行性の脱毛症で女性の発症が多いです。
牽引性脱毛症
ヘアアレンジ等で頭皮に負荷がかかり起こる脱毛症です。
ひこう性脱毛症
頭皮のフケが原因で起こる脱毛症です。

主な原因は

上記の様に脱毛症の症状によって原因は異なりますが、
自己免疫疾患
免疫細胞が異常に働き、発毛や育毛を阻害する
遺伝
ご家族や親族に脱毛症の方がいるなど。
アトピー素因
アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎など アレルギー症状をお持ちの方。
精神的ストレスや
肉体的疲労
睡眠不足・生活習慣の乱れ・バランスの悪い食生活など。
外部からの刺激
紫外線・ヘアカラー・ヘアメイク・ヘアスタイルなど。

このように治療していきます

坂本クリニックでは、脱毛症(薄毛)の保険治療を実施しております。患者様の症状に合わせて主に以下の治療を行います。

① 紫外線療法
エキシマレーザー(エキシマライトレーザー)という紫外線を照射する医療用のレーザー機器を用いた治療法です。
特殊な紫外線を照射することで、脱毛部で起きている炎症を抑える働きがあります。円形脱毛症や小児脱毛症の治療に効果が期待されます。
② ステロイド局所注射
炎症を抑える効果のあるステロイド薬剤を脱毛部に直接注入する治療方法です。主に狭い範囲の脱毛で治療が長引く場合に実施します。
本治療は注射した部位だけに効果が期待されるため、脱毛部が広域の場合の治療は困難です。
③ 液体窒素療法
液体窒素を脱毛部に当ててヘアサイクルの正常化を図る治療方法です。
軽度の痛みはありますが、副作用の心配もほとんどないことが特徴です。

脱毛症の治療をお考えの皆様へ

脱毛症の治療は1回で完治するものではなく、継続した通院と治療が必要です。
坂本クリニックの皮膚科では、患者様と一緒に脱毛症の治療をサポートしてまいります。
脱毛症には進行性のものもあり、早期治療によって悪化の防止や治療期間の短縮をすることが可能になりますので、気になる症状があればお早めにご相談ください。

《脱毛症外来の実施日》

毎週火曜日(※祝日を除く)
午前(10:00~13:00)
午後(14:30~20:00)

こちらの記事の監修医師
医療法人坂本会 医師 菅 原 弘 二
平成19年
大阪市立大学大学院医学研究科皮膚病態学修了(医学博士)
平成20年
ドイツ、リューベック大学医学部研究皮膚科学教室(博士研究員)
平成24年
大阪市立大学医学研究科皮膚病態学 講師
平成29年~令和2年
大阪市立大学医学研究科皮膚病態学 准教授
《所属学会》
日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、毛髪科学研究会、
皮膚かたち研究学会、日本臨床分子形態学会、日独皮膚科学会、
International Cannabinoid Research Society
《資格など》
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
公益社団法人日本毛髪科学協会 毛髪診断士認定講習講師