日本人の約90%の以上の人が経験するというニキビですが、日本においてニキビ治療ガイドラインが発表されたのは2008年になってからです。世界と比べると5年遅れています。その一因として、日本ではこれまでニキビは「青春のシンボル」として声変わりなどと同様に生理的変化として捉えられる風潮があったからです。
しかし、若者を中心に美容への関心が高まりニキビ治療のニーズが高まってきたことから国として治療方針を掲げようということでガイドラインが策定されました。
日本と世界とでニキビ治療ガイドラインにおいての大きな違は、治療に用いて良い薬の種類です。日本では、レチノイド内服(イソトレチノイン)と抗アンドロゲン薬(ホルモン薬)の服用が許可されていません。これらの薬はニキビ重症患者さんに効果的であるものの強い副作用があるという特徴があります。特に妊婦さんにおいては、流産や胎児の奇形に繋がる可能性があるので服用してはいけません。一部のクリニックでは自費診療として上記の薬をニキビ治療に使用しているケースもありますが、坂本クリニックでは患者様の安全と安心を第一に考えておりますので、日本のニキビ治療ガイドラインに沿ったニキビ治療を実施しています。それでも治療効果が見込めない場合には随時ご相談していただき患者様ひとりひとりに合った治療方法を検討してまいります。