赤ちゃんの場合、お母さん経由のホルモンにより生後3か月まで皮脂分泌が活発になります。その一方で、毛穴などの発達が追いついておらず皮脂や汚れによって毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができます。
この時期はニキビだけでなく、湿疹も混ざってできることがあります。通常生後3か月あたりから皮脂の分泌が落ち着くため、ニキビの発生も収まります。
赤ちゃんの肌は非常にデリケートで傷つきやすいため、寝具や衣服の素材はできるだけ肌触りが良く柔らかいものを選びましょう。
赤ちゃんは体温調整のために汗をたくさんかきます。汗をこまめに拭く、衣服を着替えさせる、こまめに沐浴させるなどで清潔な状態を保つようにしましょう。赤ちゃんの新陳代謝は非常に速いため、肌トラブルが自然経過で治ることもあります。悪化しないように気をつけつつも、神経質になりすぎる必要はないでしょう。
思春期は子供から大人へと身体に変化が起こる時期。その時、私たちの体内では成長ホルモンというホルモンの分泌が急増しています。このホルモンによって、身体の成長が促進される反面、皮脂の分泌も促されてしまうため、皮脂の過剰分泌が起こります。
大人と比べて中高生は毛穴の数が少なく、大きさも十分ではありません。よって、比較的少量の皮脂でも毛穴を塞いでしまいやすいです。この毛穴の詰まりがニキビをはじめとする肌トラブルの原因になります。
洗顔、保湿
朝夕の1日2回は洗顔料を使って洗顔
成長盛りには、揚げ物やポテトチップスなど、油脂を多く含んでいてお腹が満たされる食べ物が好まれがちです。もちろん、よく食べ、よく動き、よく寝ることは成長期にとても大切なのです。しかし、油脂の多い食品ばかりを食べていると、皮脂の量を増やしてしまいます。野菜や果物なども含めたバランスの良い食事を心がけましょう。
10代は皮膚の回復力が早いため、正しいケアをすればニキビも早く治りやすいです。その一方で、人によっては悪化して重症化する恐れもあります。ニキビ痕に悩まないようにするめにも皮膚科の受診をお勧めします。
ストレスには、気温の寒暖差や紫外線、お化粧などの外的ストレスと睡眠不足や食生活の乱れなどの内的ストレスがあります。
・外的ストレス
乾燥や刺激によって皮膚のバリア機能が下がり、皮膚が自らを守ろうと角質を厚くすることでニキビが発生しやすくなります。
・内的ストレス
肌のターンオーバー(皮膚の細胞の入れ替わり)が正常にされず、古い角質が肌に残って毛穴を詰まらせることでニキビが発生しやすくなります。
通常、肌は皮膚のターンオーバーによって健やかで潤いを保った状態にキープされます。このターンオーバーは睡眠時に活発に行われ、ビタミンなどの栄養素を必要とします。よって、睡眠不足や偏った食事は、肌の生まれ変わりのサイクルを乱してしまうのです。
人は過度のストレスを受けると、アストロゲンという男性ホルモンが大量に分泌されます。また、女性の場合は生理時期(特に月経前)に、黄体ホルモンというホルモンが増えます。これらのホルモンは皮脂の分泌を活発にする働きがあり、ニキビができやすくなります。
肌が乾燥しているとバリア機能が低下して刺激に敏感な状態になります。保湿を心がけて肌のコンディションを良く保つところから始めましょう。特に入浴後は毛穴が開いているため化粧水で皮膚に水分吸収させやすい状態です。外的ストレスを防ぐため日焼け止めを塗って紫外線から肌を守りましょう。
肌のターンオーバーを活発にするためにも睡眠時間を確保しましょう。また、ターンオーバーにはビタミンをはじめとする栄養素が必要となるため、食事から摂取できるように心がけましょう。
精神的なストレスはホルモンバランスを崩します。ホルモンバランスを崩すと体調不良にもなりやすいので、ニキビに関わらず種々の肌トラブルが起こる可能性が高くなります。