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ニキビの症状(段階別)

ニキビには、その進行具合(悪化具合)によって状態や見た目が変わります。
初期の段階で治療を始めることで、早く治すため、ニキビ痕を残さないためにも自己治療ではなく皮膚科で正しい治療を行いましょう。
各ニキビの特徴
  • 白ニキビ(面ぽう)
  • 状 態:
    毛穴に皮脂が溜まった状態で、炎症は起きていません。
    見た目:
    毛穴が閉じていて表面は膜で覆われています。白色あるいは乳白色をしています。
  • 黒ニキビ(面ぽう)
  • 状 態:
    白ニキビが少し進行した状態で、炎症は起きていません。
    見た目:
    皮脂が盛り上がって毛穴が開いており、皮脂の表面が酸化して黒っぽく見えます。
  • 赤ニキビ(丘疹、きゅうしん)
  • 状 態:
    黒ニキビが悪化した状態で、炎症が起きています。
    見た目:
    毛穴に詰まった皮脂にアクネ菌(ニキビを悪化させる菌)が増殖して炎症が起きているため、赤くぶつぶつして見えます。
  • 黄ニキビ(膿疱、のうほう)
  • 状 態:
    赤ニキビが進行した状態で、炎症が更に悪化しています。
    見た目:
    毛穴の内部に膿が溜まってぽっこり膨れていて、表面が黄色っぽく見えます。
ニキビが悪化する流(段階別

ニキビとマスクの関係

仕事の関係やウイルス対策でマスクを着用する場面があるかと思いますが、マスクは口周りに出来たニキビを隠せる一方で、ニキビの部分が摩擦を受けて悪化したりマスクの中が蒸れてアクネ菌が増殖したりする可能性があります。特に、炎症をおこしている赤ニキビや黄ニキビの時は注意が必要です。

よって、マスクを着用する際には柔らかくて通気性の良いガーゼマスクを選ぶ、マスク内の蒸れを防ぐために清潔な布切れやティッシュをマスクと口の間に挟むなどの対策もニキビを悪化させないための工夫としてあります。

ニキビと似た疾患~マラセチア毛包炎~

マラセチア毛包炎とは、マラセチア菌が毛穴の中で増殖し炎症が起こる疾患です。思春期の男女の背中や胸にニキビの様に赤みや膿をもった小さな発疹が現れます。症状はニキビと類似していますが、原因菌が異なるため治療方法が異なります。マラセチア毛包炎の場合、主に抗真菌剤の外用と内服で症状を改善させていきます。
豆知識

「アクネ菌は悪い細菌?」

ニキビの話題になると、「アクネ菌は悪い菌だ!」いうイメージを抱いてしまいがちですが一概にそうとは言えません。アクネ菌は健常な肌にも一定の割合で存在する常在細菌の一種で、普段は皮膚に付着した病原性の強い細菌の増殖を抑えてくれる役割を果たしてくれています。アクネ菌は健常な肌の状態下ではそれほど増殖することはなく、私たちにとって有益な細菌でもあります。

つまり、ニキビの原因と言われているアクネ菌ですが、過剰に増殖しなければニキビの原因菌にはならないのです。よって、過度の洗顔や洗浄料によって常在細菌を殺菌することが必ずしも良いことではないこと、肌を健全な状態に保つことが一番であることを頭の片隅に置いておいていただければと思います。